なぜAGE制限が必要?!

協会では現在「exAGEハンドブック」に続く第2弾の本を制作しています。

表紙のデザインを考案中です。発売は7月初旬の予定です。 前回の「exAGEハンドブック」は外食する際に、 どの食べ物にどれくらいAGEがあるか食品中のAGEの量を計算したものでした。

今回は同じ食品を生で食べたら○○、蒸して食べたら○○、焼いて食べたら○○、揚げて食べたら○○と比較したり、 exAGE、エネルギー、糖質、タンパク質、食物繊維、炭水化物、リン、カリウム、塩分などの数値も記載しています。 管理栄養士の先生にも監修していただきながら、プロが使える本に仕上がってきています。

なぜAGEの量を把握した方が良いのか、 何回かに分けて説明していきます。

「カロリー制限とAGE制限」 山岸先生のメルマガより抜粋 ↓

カロリー制限(calorie restriction)について書いてみたいと思います。

摂取カロリーを制限することで、線虫やショウジョウバエ、 マウスなどの多くの生物の寿命を延長できることが明らかにされています。

ただ、これまで、人間と近縁であるお猿さんでも同様な効果が認められるかどうかについては 明らかではありませんでした。

そんな中、2009年、アメリカを代表する科学雑誌Science誌に、 カロリー制限を受けたアカゲザルでは加齢に伴う様々な病気の進行が緩徐となり、 それら老年病による死亡が抑えられることが報告されました。

「やっぱり、猿も同じか。だったら、人間もそうに決まっている」と思われた矢先、 今度は、世界を代表するイギリスの科学雑誌Nature誌に、正反対の結果が報告されたのです。

つまり、カロリー制限しても寿命が延びないことが発表されてしまいました。

これら2つの相反した研究結果は、世界の老化の科学者を多いに悩ませました。

しかし、詳細に2つの研究を比較してみると、一つの可能性が浮かび上がってきたのです。

それは、砂糖の摂取量を控えめにし、抗酸化物質を多く摂る限りにおいては、 カロリー制限を行わなくとも老化のスピードを緩やかにできそうだということです。

後者の研究では、カロリー制限を受けていないアカゲザルの食事が質的に好ましいものであったため、 カロリー制限を受けた群と同様に老化の進行が抑えられた結果、2つの群で寿命の差が明らかにならなかったらしいのです。

すでに、マウスの研究では、カロリー制限を行っても同時にAGE制限を行わない限り、 寿命の延長効果が認められないこと、カロリー制限をしなくともAGE制限をすることで、 寿命の延長効果が認められることが報告されています。

カロリーだけでなく、「食事の質」に気を払うことが大切なようです。

これからは、exAGEを気にして生活してみませんか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です