カロリーばかりを気にしてませんか?

コンビニのお弁当やファミレスのメニューにカロリーが表示されています。カロリーを気にしてどれを食べるか?と迷っている人は多いと思います。そんなカロリーを気にしているあなた、カロリーって何か知っていますか?

カロリーとは熱量の単位

今から約200年前の1824年、ニコラス・クレメントが、「水1kgの温度を1℃上げるのに必要な熱量」をカロリーと名づけたのが始まりだと言われています。人は食べ物を食べ、胃で消化され、腸で吸収され、それが体内で化学変化して熱に変換されるという考え方から研究されてきました。1950年代頃に国際蒸気表カロリーが確立されその後、何種類かの計算方法もでてきましたが日本では1,999年に熱力学カロリーを使うことが決まりました。私たちが目にするコンビニのお弁当やファミレスのメニューのカロリー表示は食べ物に含まれる栄養学的な熱量の単位です。

1日に必要な摂取カロリー

普通の事務的な仕事をしている人の場合、1日に必要とされる摂取カロリーは、標準体重 ×(25〜30kcal)です。標準体重は、身長(m)× 身長(m)× 22 で求められます。身長154cmの女性であれば、標準体重は、1.54 × 1.54 × 22 = 52kg。この女性の1日の摂取カロリーの基準は、1,300〜1,560kcalとなるわけです。もちろん、年齢や体格により、運動量や基礎代謝量も違うので、一概にこのカロリー量が絶対的なものとは言えませんが、日頃の私たちは少々食べ過ぎているようです。心当たりありませんか?!あるある・・・。

単純ではない、摂取カロリーと消費カロリー

また、食べ物も体の中で100%燃焼されるわけではありません。同じ食材でも調理の方法によって、私たちが摂取するカロリーは大きく違ってきます。例えばレアなステーキより、良く焼いたステーキの方が消化がいいので、体に取り込まれやすくなり、同じ量でも摂取カロリーは多くなるのです。となると、食品のカロリー表示そのものがかなり大雑把な数字だということになります。1日の摂取カロリー量、消費カロリー量を正確に計算するのは、とても難しいことです。カロリーばかりを気にして、カロリーゼロ、カロリーオフ等の食べ物や飲み物ばかり摂るのも体によくありません。(この件についてはまたの機会に書きます)これからは「AGE値」も少し気にする世の中になって欲しいと願っています。