AGEを減らすと認知機能が改善

北九州市にある葉子クリニックの内山先生がNutrientsに論文を発表されました。
食事指導をしてAGEを減らすことで認知機能の改善が見られるとは面白い結果です。

協会では対象者が1日どれくらいAGEを摂取しているか、1週間分の食事から計算をして算出しました。
面白いことに、1年後のAGEをまた再度計算したのですが、食事指導をしていない方は、1年前の数値とほぼ変わりませんでした。
1日平均30,000exAGEの方は、1年後も30,000exAGEで高いままで食習慣は1年後も変わらないということです。
食習慣を変えれば認知症の予防につながるということです。

研究の内容

リハビリテーションを受けている高齢者を対象に、食事の改善(AGEsの減少)とマクロファージ活性化因子(MAF;マクロファージ制御因子)の補給が認知機能に及ぼす影響を検討。

参加者は60歳以上で、認知機能障害、重度の貧血、末期がん、パーキンソン病などの神経変性疾患のない、通所リハビリテーション施設に3ヵ月以上通っている高齢者。

43人の参加者を無作為に次の3群に分けました。

1,プラセボを摂取する対照群、2,食事指導を受ける群、3,食事指導とMAFサプリメントを摂取する群。

6ヶ月後、12ヶ月後で軽度認知障害(MCI)スクリーニングテストを評価すると、MAFサプリメント摂取群で、特に6ヵ月後に有意に改善した。また、12ヵ月後の認知機能改善においても、食事調節はプラセボよりも有効であった。簡単な指導で食事による認知機能の改善を示すことができた。

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