AGEと赤ちゃん 

赤ちゃんにもAGE?!

AGEは、生まれてくる赤ちゃんに色々と悪影響を及ぼすことがわかってきました。赤ちゃんは、母体から胎盤を通じて栄養分を受け取っているのですが、どうもAGEによって胎盤の血管の発達や形成、血液の循環が障害されてしまうようです。実際、胎盤にAGEが溜まってきますと血液の流れが悪くなりますし、血管の中に小さな血の固まり(血栓)もできてきますので、赤ちゃんは十分な栄養や酸素をお母さんからもらえなくなってしまいます。結果、子宮の中での胎児の発育が妨げられ、重大な事態につながる危険性が高まります。また、最近の研究により、

(1)血液中や卵胞液中のAGEレベルが高い妊婦ほど、生殖補助医療を受けても受胎しにくい。

(2)AGEとその鍵穴であるRAGE系の活性化が習慣性の流産に関わること。

も明らかになってきました。

子供が欲しくてもなかなか子宝に恵まれない夫婦にとって、まさにAGEは大敵。こんなことにまでにAGEが関わっているとは驚きですね。加えて、アメリカの研究によれば、分娩時のお母さんと赤ちゃんの血液中のAGEには強い相関関係があることが報告されました。つまり、AGEをばくばく食べて体に溜め込んだお母さんから生まれた赤ちゃんのAGEも高くなってしまうということです。そして、生まれた時にAGEが高かった赤ちゃんは、1年後の血液検査で将来糖尿病になりやすい傾向を呈します。つまるところ、AGEは親子2代にわたって害を及ぼすことになるわけです。日頃の食事にあまり気をかけずに生活している独身の娘さんがいらしたら、是非このお話を聞かせてあげてください。あなたの食生活は、今度生まれてくる子供にも影響するのですよ、と。さらに、もしその生まれてくる子供が女の子である場合、悪影響は娘さんの孫、つまり、あなたのひ孫にまで及ぶ可能性もあるのです。

メルマガより抜粋