あなたはどうですか?運動不足と過栄養の実態

現代人は運動不足。

自動車を中心とした交通機関の発達、家電製品の普及や職場での機械化など、現代の暮らしは大変便利になりました。便利さをもたらした半面、現代人は運動する機会を作らない限り、運動不足になってしまうという状況です。今や国民の80%は運動不足だといわれています。運動習慣を調べたデータによると1日30分以上の運動を週2回以上1年継続している人の割合は、成人男性30.9%。成人女性25.8%という状況です。

実は食べ過ぎてない?!

では運動不足と食べ過ぎが糖尿病などの生活習慣病を引き起こしているのでしょうか?

実は食べ過ぎではないようです。実際、摂取カロリーは減っています。昭和25年の摂取カロリーは2,098kcalでしたが、現在は1,889kcalです。飽食の時代の今の方が摂取カロリーは少ない状況です。これには本当にびっくりです。

では、摂取カロリーは減っているのに、なぜ糖尿病や生活習慣病は増えているのでしょうか?それは、食べる中身が変わってきたからです。

昭和25年は2,098kcalのうち脂肪からの摂取は8%でした。魚、肉などは食べられない時代だったんです。今は、25%以上のカロリーを脂肪から摂取している人が46.44%。その中でも、アメリカと日本の中学生が一番悪く、総摂取カロリーの30%以上を油から摂っているという危険な状況です。

その油も、加工品、肉類から摂るようになっており、ジャンクな方向に進んでいます。

カロリーの摂り過ぎが糖尿病などを引き起こしているのではなく、食べる物の質と運動不足が原因ではないでしょうか。カロリーばかりが気にされる時代ですが、もっと食べる物の内容、運動習慣への意識改革が必要ですね。

※エネルギー摂取量(資料:厚生労働省「国民健康・栄養調査」参照)

AGEを抑える食事、生活習慣のコツ

①食品由来のAGEを抑える

●低温調理を心がける
AGEを増やさない理想的な調理法は、生→蒸す→煮る→炒める→焼く→揚げるの順
●ファーストフード、炭酸飲料は控える(頻繁に食べない、飲まない。)

②食後の血糖値を抑える

●箸置きを使い、時間をかけてゆっくり食べる
●食物繊維の多い食品から先に食べる
●血糖値を上げない、低GI値の低い食品を選ぶ
●食後に運動を20~30分間日常生活に組み入れる
 片付けや掃除などちょこまか運動をしましょう