AGE(エージーイー)って知ってますか?

AGE(エージーイー)って知ってますか?と尋ねると・・・。

約7割の方が知ってる知ってる!薄毛のことでしょ?CMで見たことあります!それは「AGA」エージーエーです。約3割の方が知ってますよ!昔から飲んでますよ!それは「AGF」。コーヒーギフトはエージーエフ♪という会話になります。美容や健康関連の仕事をしている人でも「AGE」(エージーイー)というキーワードを知らない人がまだまだ多いのが現状です。知っている人は、勉強熱心か美容感度・健康感度の高い人だとおもいます。

メイラード反応(=糖化反応)

AGEとは、「タンパク質」が「糖化」してできた最終生成物で、英語では“Advanced Glycation End Product=終末糖化産物”と言います。その頭文字をとってAGEとも呼ばれています。AGEとは何か、それを説明するのに、もっともわかりやすいのがパンケーキです。パンケーキの材料は小麦粉、卵、牛乳、砂糖などです。そのほとんどがタンパク質と糖分からできています。これらの材料を混ぜて、フライパンに油を敷いて焼くと、こんがりときつね色に焼き上がります。まさにこれが、「タンパク質」が「糖化」した現象なのです。この現象は「メイラード反応(=糖化反応)」と呼ばれます。そしてこの「メイラード反応(=糖化反応)」は、食べ物にだけ生じるわけではありません。実は人間の体の中でも糖化反応はおこっているのです。

老化の原因物質「AGE」

人間のカラダでもっとも多い成分は、6~7割(年齢により違いあり)を占める水分。その次に多いのが、2割を占める成分「タンパク質」です。タンパク質は、筋肉や内臓、爪、髪などを作っているだけでなく、ホルモンやヘモグロビンなど、さまざまなカタチでカラダのなかに存在しています。私たちは、毎日糖をエネルギー源として利用していますが、糖を過剰に摂取すると、余った糖が体を構成するタンパク質にくっつき、糖まみれのタンパク質は変性して、最終的にAGEという老化を促進させる物質になります。このAGEは肌や髪といった見た目の老化だけでなく様々な病気の原因となります。今、日本のみならず世界の医療界・アンチエイジング業界で注目されています。

センテナリアンから学ぶ

現在センテナリアン(100才以上の元気な人)の研究が世界各地でおこなわれています。日本では約65,000人、世界では45万人のセンテナリアンがいます。センテナリアンの人たちを調査・研究すると「慢性炎症」の数値が低いことがわかっています。 この慢性炎症の原因の1つが「AGE」なのです。またセンテナリアンの研究で、糖尿病の人がほとんどいないということもわかっています。健康で長生きするには、AGEを攻略すればいいと考えられます。

AGEがカラダにたまる2つの理由

AGEは体の中で作られるものとAGEが含まれる食べ物から体に入ってくるものがあります。食べ物に含まれるAGEは約7%が体に蓄積されると言われています。たかが7%ですが、それが5年、10年たまるとAGEの量もぐんとたまっていくのです。(1日の摂取目安は15,000exAGEです)3回に1回AGEを気にして食事を摂れば、老化のスピードが遅くなります。1日3食として、1年で約1,000食、10年で10,000食です。10,000食のうち3,000食を気をつかって食べた人と、何にも気にせずに好きなものばかり食べた人の10年後は大きく違ってくるのです。AGE値の高いもの、低いものを知っているだけで、今日はこっちを食べようと選択ができ老化のスピードを抑えられるのです。これからはいかにAGEをためない食生活をするかという時代になっていくと思います。